バンダイ・ソルジャーブルー


バンダイの初期パチ四駆としてお馴染みのハイパーレーサー4WD。
これには進化型のUがあるのを御存知でしょうか。
かつてBUZZFACTORY様でも紹介されていましたが、オフロードとオンロードの二刀流じみたマシンから
目に見えてサーキットを走ることを前提にしたマシンに進化したのがUでした。
そんなハイパーレーサー4WD-Uの1台を入手出来たのでご紹介。

ただでさえバンダイのパチ四駆は入手が困難な上に、Uに関する情報も限られているので
入手は困難かと思っていたのですが。ひょんな事からえのもと杯の景品で頂く事が出来たのでした。
1989年の販売当時の価格は800円ですが、付いてる値札は756円
えのもとではこのキットの入手経路は聞いていないのですが…恐らく田舎の玩具店で、つい最近まで店の奥底に眠っていて
ある日コレクターの方が発見して入手し、それが巡り巡って来た物と思われます。
パッケージ横には各部の紹介文章。
2024年現在、ミニ四駆の箱横の文章は海外でも販売する意味もあってシンプルになっていますが
当時はどのメーカーでも、色々と特徴を文章で書かれてアピールしていたことを思い出させます。
この文章を見る限りでの進化したと思われる部分は
@メガハイパーモーターを標準装備
A新設計シャーシ
Cサーキット専用タイヤ
Eボールベアリングに交換可能な車軸

スケールスピードは当時のキットながら540km/h(実測約4.7m/s)
1次ブーム当時のキットはスケールスピード換算でF1並みと言われていた当時としては結構速いのでは。

シャーシや各パーツも、完全にサーキットで本家に勝つマシンを意識している事がアピールされています。

それでは開封。

パーツ全図

モーターとギヤがブリスターパックで梱包されている辺りは旧型と同じですが
全体的に各パーツがシンプルになった印象。

シャーシ

フロント・サイド・リヤの3点にローラーが付けられるタイプなのは旧型と同じく
バンダイのパチ四駆の特徴というか。
底部のハニカム構造をイメージした造形は実際に効果があったのかは怪しいですがデザインは好き。
一応、旧型よりも1割の軽量化をしつつも強度もアップしているとか。

スイッチ部分は、旧型は本家と同じ位置でしたが新型は後方に移動しています。
シャーシパーツはシンプルなパーツ構造。
タイヤは発売して既に30年以上経っていますが、劣化はほとんど見られず状態は良好
グリップも強そうですが、見た目以上にワイドサイズの為に若干重い。
ボディは旧型より大幅なシェイプアップした印象。
見た感じボディキャッチ部分すら無い。どうやってシャーシに合わせるのやら。
ホイールは本家の大径ホイールと同じ位の大きさですが
タイヤと同じくワイド幅なので、幅に関しては大きめ。

なお、素材は当時新素材とされるタフテック(旭化成が開発された素材とのこと)。反りも無く状態も良好だったのは素材のおかげか?
軸受け、ローラーパーツは今回も恐らくジュラコン製
金具は既にシャーシに一部組み立て済みな為フロント部分のみ。
グリスは経年劣化かビニール袋に若干染みている状態でした。
そしてこのモーターことメガハイパーエンジン。
当時はバンダイもマブチモーターで、中国製ではなく台湾製というのが興味深い。
ステッカーはシンプルなデザイン
説明書は当時らしいモノクロ印刷
説明書でもハイパーレーサー4WDUの高性能を紹介する文面が。
このキットにも漫画『ハイパーレーサー光』のキャラが掲載されている辺り、漫画でもこのマシンは登場していたのでしょうか?
そんな感じで組み立て
フロント
ボディが相当に低いおかげか、タイヤのワイドさが際立っている印象
リヤ
このマシンにもボディキャッチが付いているのですが…
その辺は後述
サイド
個人的に1次ブーム時代のパチ四駆の中でも、一二を争うカッコよさだと思います
ボディを限界まで下げてモーターを上から見せることで冷却性能を上げるデザインは
タミヤではFMシャーシが登場した辺りになって採用されるようになりましたが
一足早くバンダイでは取り入れられた模様。
このマシン、ボディを限界まで下げたことでボディキャッチを使わない代わりに
サイドバンパー部分にはめ込む形のボディキャッチが付いているようで
リヤに付いてるボディキャッチはお飾りのようです。

ただ、付けるのは容易なんですが意外と外すのが手間で
その辺り、整備性を犠牲にして走りに振っている印象です。
ホイール、シャフト軸の六角感が薄く取り付けが困難。
ローラーに使うビスもタミヤのような段付きビスのように幅の差が無いのか、締め込むと回らなくなるまで締め込めてしまうのが欠点。
とはいえ当時のキットとしては精度は良い印象でした。
リヤのシャフト、二駆と四駆を切り替えるスイッチを内蔵させる為に
ホイールを付ける前にシャーシに組み込む必要があるせいで、ホイールを付けるのがわりと手間なのも欠点。
そんなキットですがせっかくなので旧型との比較を。

購入して既に10年以上保管していたハリケーンウルフを引っ張り出してきました。
(タイヤ割れを考慮してタイヤを外して保管していたのですが、既にタイヤは経年劣化で割れる寸前の状態でした)
タイヤは旧型が小径サイズに対して新型は大径サイズ
車高も一回りローダウンした印象
ローラーもリベット打ちをビス止めに。
ただ、シャーシだけで比較すると
新型はタイヤが大きいせいか、随分とずんぐりした形に見える不思議。
二駆と四駆の切り替えるスイッチは継承。
シャーシの形状は新型になってオンロードを意識したデザインに
で、実際に走らせてみると
今のパワーソースに付いていけないのか、速すぎてLCで吹っ飛ぶレベル。
切り替えスイッチで二駆にして、ようやく完走出来る状態。

何故かと思いモーターを調べたところ
計測結果がコチラ(スマホアプリMini-Z RPM測ってみる?にて計測)
メガハイパーエンジンは、ハイパーダッシュクラスのモーターだった模様

1次ブーム時代のノーマルキットにハイパー積んでりゃ、そりゃ速すぎて飛ぶよなぁ…;
このクラスのモーター同梱で800円って…改めてバブル時代のパチ四駆を実感するのでした。

 

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